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エンジニアになるために学歴は必要か?

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「高卒で就職しましたが、今の会社がブラックすぎるので、プログラミングを学んでエンジニアになりたいです。可能ですか?」

「大学生でプログラミングを学んでいるのですが、中退して少しでも早く企業で実務経験を積んだほうがいいように思います。どう思いますか?」

こういったキャリア相談をいただくことがあります。

「エンジニアは実力によって生産性に100倍の差がある」とも言われていて、できる人とできない人の差が激しい職業です。

優秀なエンジニアは企業から高い給与をもらえるというだけでなく、自分でWebサービスを作って稼ぐこともできますし、独立してフリーランスになってさらに稼ぎを増やす、という生き方もできるようになります。

実力を求められる職業である以上、「早めに実務経験を積んで、一日でも早く一人前のエンジニアになって稼ぎたい!」という発想が出てくることは自然かと思います。

一方で、「世の中まだまだ学歴は必要なんじゃないか」「高卒ではそもそもスタートラインに立てないのではないか」という心配もあると思います。

今回の記事は、「エンジニアになるために学歴は本当に必要なのか」について検討していきたいと思います。

Contents

日本でITエンジニアになるのに学歴は必須ではないが…

今大学生の人は、安易に大学を辞めないようにしよう

実は、日本でITエンジニアとして働くのに、学歴は「なくてはならないもの」ではありません。

前述した通り、エンジニアは最終的には実力がものをいう世界ですので、高卒や専門学校卒でも活躍している方はたくさんいます。

しかし、今大学生の人が大学を辞めて働くのはやはりリスクが大きい選択と言えます。

もし仮にエンジニアとしての適性がなく、経歴で評価される世界に戻らざるを得なくなったら…?

もし仮に実は自分がプログラミングをそんなに好きじゃないことが、後からわかったら…?

こういったケースを考えると、やはり「大卒」としての肩書は持っていたほうがいいと思います。

無理に大学を辞めなくても、パソコン一台とインターネットさえあれば、プログラミングはどこでも学ぶことができます。

まずは

  • 空き時間・通学時間を使って勉強してみる
  • 無駄な飲み会をやめて勉強してみる
  • コードが書ける企業でアルバイト・インターンをする
  • 夏休みなどのまとめて時間を確保できる時期にプログラミングスクールに通って集中的に学ぶ

といった、リスクの低いことから始めていくのがおすすめです。

CS(コンピュータ・サイエンス)の学位があると、ポテンシャルがあるとみなしてもらいやすい

エンジニアとしてキャリアを積んでいくときに一番むずかしいのが、「未経験から就職する」ことです。

経験者が転職するのと(新卒・既卒問わず)未経験者が最初の一歩を踏み出すのにものすごい難易度の差があるのが現実です。

企業の採用担当者としてもリスクを取りたくないですから、「実力未知数な未経験者を雇うよりは、ある程度実績のある経験者を採りたい…」というのは自然な発想です。

とはいえ、就労人口の減少、エンジニアの絶対的な人手不足により、経験者を採用するコストは年々増加しつつあります。

ある程度リスクを取ってでも期待値の高い未経験者を採っていかないともう仕事が回らない、というのもまた事実です。

コンピュータ・サイエンス(情報工学)の学位を持っていると、「この人はポテンシャルがありそうだ」というふうに、企業の採用担当者の期待値が上がります。

なんとか「未経験だけどポテンシャルがある!うちで育ててみたい!」と採用担当者に思わせることが、キャリアの最初の一歩を踏み出すポイントです、

海外で働きたいなら学位が重要

日本は学歴主義だとよく批判されますが、実は海外の方が学歴主義の傾向が強いです。

海外で働くためにはその国の就労ビザを取る必要があるのですが、少なくとも大卒の学位を取っておかないと、労働ビザが発行されない場合が多いです。

例えばアメリカのシリコンバレーのITエンジニアの給料は高いことで有名ですが、就職するハードルも年々高くなっています。

特にトランプ政権になってから仕事を求める移民に対しての風当たりが強くなっているようです。

移民政策をめぐって厳しい態度を取り続けるトランプ米政権下で、IT技術者らが多く取得する「H-1Bビザ」の発給が厳格化されている。世界をリードする米国のIT産業を支えてきた外国人技術者らには不安が広がり、ビザ取得が容易なカナダなどへ移住を希望する人々も出始めている。

逆に、日本より博士過程持ちの待遇が良い傾向にあるので、今博士課程の人は積極的に海外就職を検討するのもいいかもしれません。

すでに就職してしまっている人は、実力を見てもらいやすいフィールドで戦おう

You play with the cards you’re dealt …whatever that means.
(配られたカードで勝負するしかないのさ…..それがどういう意味であれ。)

大学の再受験はコスパが悪いかも

「学歴は必須ではないけど重要」であることは前段で述べてきました。

では、すでに高校や専門学校を出て働き始めている人はどうしたらいいのでしょうか?

「今からでも大学を受け直す!」という選択もなくはないのですが、4年分の学費と時間を用意しなければならないことを考えると、そうやすやすと取れる戦略ではないように思えます。

大学の再受験では「新卒」として扱われないので、「新卒就活のレールに乗る」というやり方もできません。

こういった場合は、自分の実力を見せられるポートフォリオを作りつつ、未経験からでも採用してくれる企業を探して回りましょう。

転職サイトに登録することだけが、「転職活動」ではありません。視野を広く持って、いろいろ試してみることが重要です。

就職支援付きのプログラミングスクールを活用する

「すでに就職してしまったので、”新卒カード”がもうない」場合でも、就職支援付きのプログラミングスクールを利用すると、プログラミングを学びつつ就職サポートを受けることができます。

就職支援付きのプログラミングスクールは、「受講者の学費」と「企業に優秀なエンジニアを紹介することによる手数料」で成り立っています。

特に後者の手数料比率が高いスクールだと、就職に成功すれば実質無で通えるような仕組みになっているところもあります。Ruby on Rails専門のプログラミングスクール、ポテパンキャンプなどはその仕組みを実現しています。

カリキュラムをしっかりこなして優秀な成績で卒業すれば、自分自身の経済的な負担を抑えながら、自社開発やWebサービス開発に就職するチャンスが用意されています。

まとめ
  • 学歴は必須ではないけど意外と重要
  • 大学を辞めなくてもプログラミングは学べる
  • IT未経験からならポートフォリオの公開やスクールの活用で就職を目指そう