「サービスを作りたいけどプログラミングができない。エンジニアがいない。どうしたらいいか?」という人が多いのですが「せっかくだから自分で作ってみてはどうですか?200時間くらいかければ割といけますよ」と言ってます。でも、割とみんなやらない・・・。
— けんすう👀 (@kensuu) 2017年9月25日
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起業したい人がプログラミングを学ぶ3つのメリット
立ち上げ期の人件費を節約できる
「起業するアイデアはあるけど、実現するエンジニアがいない!」
「優秀なエンジニアは儲かっているところに囲い込まれてしまう。採用できてもすぐに引き抜かれてしまう」
よく聞く話です。
起業したい人自身がプログラミングを学ぶメリットの一つが、「自分がコードを書くことでサービス立ち上げの人件費を節約することができる」という点です。
創業期、とくに0→1を作っていくようなフェーズでは、優秀なエンジニアを確保しようとしてもなかなか難しいです。
まだ売上が発生していなければ、優秀なエンジニアに十分な報酬を支払うことが難しいケースが多いですし、エンジニア側としても「倒産するリスクが大きい」と判断されて敬遠されてしまうこともあります。
もちろん外部から資金調達をしたり、ストックオプションを発行してエンジニアのインセンティブを確保する手段はありますが、株式が希薄化するため目指すべきゴールが遠ざかってしまうケースも考えられます。
創業者自身が手を動かし、最小限の価値をユーザーに提供できるプロダクトを作ってしまえば、エンジニアを外から入れなくても事業を進めることができるようになります。
なかなか割の良い投資といえるのではないでしょうか。
意外とバカにならないのが、自分の会社のコーポレートサイトの制作。外注すると10万〜かかることも。
受託開発で日銭を稼ぐこともできるので、起業のリスクヘッジにもなる
誰もが「成功したい!」と強く願ってサービスを立ち上げます。
しかし新規サービスの立ち上げは本質的にリスクを伴います。
必ず成功する起業というのはないですし、リスクをゼロにすることもできません。(「誰でも100%簡単な作業で稼げる!」という話は基本的には詐欺です。注意しましょう)
とはいえ、「生きるか死ぬかの大博打」を強要されるのは心理的にもプレッシャーが大きいかと思います。
プログラミングスキルを身に着けておくことで、受託開発をして売上を立てることができるようになるので、「一気に拡大する」事業がうまくいかなかったときのリスクヘッジになります。
積み上げたスキルを活かして上手に事業リスクをコントロールしていくことが成功のポイントです。
「エンジニア社長」のもとには、エンジニアが集まりやすい
いまや会社を指数関数的に成長させていくためには、ITの力を活用することが必須です。
テクノロジーの発達につれだいぶ敷居は下がってきましたが、Webサービスの開発は本質的に難易度の高い仕事です。
長期に渡って利益を生むサービスを開発するためには、ITに関する深い知識と理解が求められます。
「エンジニアリングの知識がないトップが、無茶な納期で無茶な仕様を押し付けてきた」
「経営陣が短期的な売上ばかり重視していて、サービスのあるべき姿を追求しようとしない」
「現場と経営陣の目線があっておらず社内で内輪争いばかりやっている」
こういった話は、特にエンジニアのバックボーンを持たない人がトップに立つITベンチャーでよく聞く話です。
こういう事例が続くと、エンジニア側としても「この人(経営陣)についていって、本当に大丈夫なんだろうか…?」と思ってしまいますよね。
プログラミングをきちんと理解し、自分の力でサービスを立ち上げるという経験をしておくことで、雇われる側からの信頼感を得ることができます。
「どのような体制をつくれば、エンジニアの開発効率を最大化できるのか?」という課題に対して、より解像度の高いアクションを起こすことができるようにもなります。
起業したい人がプログラミングを学ぶ3つの方法
コストを抑えたいなら、独学
プログラミングを学ぶ金銭的コストを抑えたいなら、独学でプログラミングを学ぶのが良いでしょう。
Web開発ができる言語の多くが、インターネット上に公式のドキュメントが公開されていますので、英語力と「ググり力」があれば無料でプログラミングを習得することができます。
いきなり英語のドキュメントに触れるのはハードルが高い…と思うなら、日本語で書かれている技術書を購入して学習をしていくと良いでしょう。
やり方がわからない、エラーを解決できない、環境構築がうまくいかない等、困ったらTeratailやStackoverflowのようなプログラミングの質問に特化したQ&Aサイトで質問をしていくと良いです。
詰まったときに相談できるメンターが欲しいなら、オンラインスクール
短期的な金銭的支出を抑えたいなら、前述したように独学をするのが一番です。
とはいっても、やはり教えてくれる人がいない中、自分ひとりの力だけで学習を進め、プロダクトを作り切るという道のりは辛いもの。
困ったときに相談できるエンジニアのメンターが欲しいのであれば、オンラインで学べるプログラミングスクールを受講するのがオススメです。
特にマンツーマン指導を行っているオンラインスクールであれば、「自分の作りたいサービス」に合わせたカリキュラムを組むこともできます。
教室型のプログラミングスクールで短期集中して学ぶ
短期的に集中して成果にコミットしたい場合は、実際に通うタイプのプログラミングスクールを選択するのが良い選択です。
特に、Web開発は少人数・小資本からサービスをリリースして低リスクで仮説検証を積み重ねることができるため、起業を目指す人はぜひ身につけるべきスキルです。
嬉しいことに、Web系開発に関連するカリキュラムはほとんどのプログラミングスクールで開講されています。
多くのプログラミングスクールは無料体験会を実施しているので、実際に行ってみて自分が「これだ!」と思えるようなスクールを選択するのが良いでしょう。
プログラミングスクールの中には、スクールを通して就職することを前提、受講料が割安になるものもありますが、あくまで起業を目指すのであれば適していないかと思います。
金額的には安くはない投資になりますが、「自分の力で売上を上げて取り返してやる!」という覚悟で臨みましょう。
また、DIVE INTO CODEはプログラミングスクールで使うテキストを無料で公開しています。まずはこういった教材から始めてみるのも良いでしょう。
まとめ
- 起業を目指すならプログラミングスキルを身に着けておいて損はない
- 初期投資を抑えたいなら、インターネット上の情報+質問サイトを活用
- オンラインで相談できるメンターがほしいならオンラインのプログラミングスクール
- 短期間集中なら教室型プログラミングスクール
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