政府の働き方改革、副業促進により、副業をする人は身の回りでも増えてきているように思います。
今回紹介する「副業でプログラミング関連の仕事を取りながらスキルを身に着けていく」というのは、低リスクでスキルを身に着けていく方法としておすすめできます。
Contents
副業からプログラミングを始める3つのメリット
正社員を辞めるというリスクを取らなくて良い
正社員をやりながら低リスクでエンジニアへのキャリアチェンジを目指すことができるのが、副業からプログラミングを始めるメリットの一つです。
「正社員でいれば生涯安泰」「転職は会社に馴染む能力がない人がやるもの」という時代は終わりました。
とはいえ、いきなり仕事を辞めて退路を絶ってプログラミングを勉強するというのはリスクの高い意思決定ですし、実際にプログラミングに向いていなかった場合のことを考えるとおすすめできる選択肢ではありません。
今の仕事を続けつつ、空いた時間を使って副業からプログラミングの仕事を取っていくのが良いですね。
仕事の実績を作ることで定期的に副業案件をGET
仕事は人同士でやるもので、信頼関係あってはじめて成り立つものです。
では、仕事における「信頼関係」とはどのように構築していったら良いのでしょうか?
答えは簡単でして、
「与えられた仕事を必要十分な品質でしっかりこなす」
これを繰り返して実績を積み上げることが、結局「エンジニアとしての実力の信用」を積み上げる最短経路となります。
この信用が積み重なっている状態だと、単価交渉が通りやすくなったり、向こうから仕事の依頼が来たりすることも。
できることからコツコツやって実績・信用を積み上げていくことで、後々の自分を取り巻く環境をどんどん良い状態に持っていくことができます。
成果にコミットすることを要求されるので、本気度が上がる
副業とはいえ、発注側としてはあくまで「仕事」としての成果を期待するものです。そこに言い訳はききません。
こちらがProgateやRailsチュートリアルをこなしただけのいわゆる「未経験」であっても、そんなことは問題ではありません。
問題なのは成果物をどう納めるか、それには自分が勉強してきた結果をどのように応用できるか、脳に汗をかいて考えるのです。
適度に外からのプレッシャーをかけることで、自身の成長効率も劇的に良くなるはずです。
副業でプログラミングを始めるのに必要なスキルとは?
相手からのメッセージには即レスを心がける
相手から何かアクションがあった場合にはできるだけ早くにレスポンスを返すことを心がけましょう。
意外なことのように思われるかもしれませんが、「仕事中に案件が突然立ち消える」「仕事中に相手と連絡が取れなくなる」これはビジネスをやっているとよく遭遇する自体です。
発注者側としては、レスポンス遅いと「レスポンス遅いけどこの人は大丈夫か…?」と思ってしまいます。
そこで即レスを返すことを心がけることで、相手の安心感を得やすくなります。
例えば調査を要し、回答に時間がかかる要件であっても「一旦了解しました、調べるので○○だけ時間ください、こちらから報告します」というレスを返すだけでもだいぶ印象が違います。
発注者も人間です。人間と人間でコミュニケーションができる能力は副業を進めていく上では必須と言えるでしょう。
成果物の定義を明確にして相手と合意する
「自分は何をして、どういう基準で成果物の品質を測られるか」を必ず発注側と合意を取りましょう。
これは普通のビジネスでも重要なスキルですが、顔を合わせて話す機会が少ないクラウドソーシングなどでは重要度がさらに上がります。
特に、クラウドソーシングは精算なしの業務委託や請負であることが多いので、サラリーマンと違って残業代の概念はなく、成果物の合意が得られないと延々と働かせ続けられる羽目になります。
そういうことにならないよう、成果物の検収基準を明確にして合意する習慣を癖として身につけておきましょう。
これはサラリーマンの仕事のスキルとしても役立ちますし、将来的にフリーランス・起業を目指すならなおさらです。
実装スキルは簡単なWebサービスなら一人で作りきれる力があればOK
実装力は案件によるのでなんとも言いづらい部分はどうしてもありますが、基本的に「一人で簡単なWebサービスを作れる」スキルがあればほぼ問題なく仕事をこなせると思います。
後述しますが、HTML+CSSのマークアップに重点がおかれていてJavaScriptはおまけ程度、のような案件でもゴロゴロあるので、「一人前になるまで仕事は取れない!」と思い込む必要は全くありません。
不安であれば、プログラミングスクールのメンターの人にアドバイスを貰いながら進めるという手段もアリです。(あくまでスクールの課題はこなした上で、ですよ)
副業で取れる仕事内容と求められる技術
ランディングページ制作
ランディングページとは、インターネット上で何らかの商品を売りたいときに作成する縦長のWebページです。「ペライチサイト」と呼ばれることもあります。
「たかがペライチ」と侮ることなかれ。
Webサービスより少ないコストで立ち上げることができ、このページの出来で商品の成約、つまり売上が上下するのでビジネス上の重要度は極めて高いです。
売りたい商品ごとに作成するケースが多いので、需要も多く安定しています。
単価としては、案件によりますがクラウドソーシングだと「1万円〜5万円」の案件が多いです。
技術的に深みが求められるわけではない領域なので、必要な知識としては、HTML+CSS+最低限のJavaScriptの知識があればOKです。
要領を覚えてしまえば、数をこなすことで売上を伸ばすことができます。
5万円の案件なら、毎週1枚作ることで5×4=20万円の売上になります。
コーポレートサイト制作
一社に一つ、なくてはならないものが企業のWebサイト、すなわちコーポレートサイトです。
コーポレートサイトはいわば企業の顔。
会社に必ず必要となってくるものなので、案件数が多く仕事が取りやすいのがポイントです。
とはいえ、
- 会社概要
- 事業内容
- 社員紹介
- アクセス
- 問い合わせ
というふうに、構成はほとんどの企業で似通っています。
かつ複雑な動きもそれほど求められないため、一度ノウハウを習得してしまえば横展開しやすいのがポイントです。
コーポレートサイトを作るためには、HTML+CSSと、ちょっとした動きをつけるためのJavaScript(jQueryプラグイン)の知識が求められます。
企業によってはWordPressで作成する場合もあるので、その場合はWordPressを覚えましょう。
単価としては、ページ数によりますが5〜10万円の案件が多い傾向にあります。
LP制作より一つあたりの制作ページが多い傾向にあるので、闇雲に数をこなすというよりは、「リニューアル案件も取って継続的な受注につなげる、保守サポートを含めて契約して定額保守料をいただく」ような工夫をすることが売上を伸ばすコツです。
スモールビジネスの自動化ツール開発
個人や小規模企業のスモールビジネス向けに、スクレイピングによるデータ収集ツールや、転売の自動化ツールを作るのがこちらのケースです。
メルカリ・ヤフオクで海外輸入品や古本を販売して利ざやを得る人は思いの外多いです。
「いつもブラウザタブを大量に開いて見てる価格データを自動でExcelで一覧で見れるようにならないだろうか?」
「出品作業めんどくさいしブラウザの自動操作でなんとか効率化できないだろうか?」
といった課題が彼らの中にはあります。
こういった課題を解決するシステム・ツールを提供するところにエンジニアの需要があります。
こちらは、前者2つより技術的な難易度が上がります。効率化のためのロジックを定義するのも必要になってきますし、
- ほしいのはWindowsアプリ(Macアプリ)なのか?Webでも良いか?
によって使用する言語は変わってきます。(コツとして、できるだけWeb完結で終わるように交渉するのが良いとは思います)
報酬は、このあたりの要件が難しい案件だとばらつきが大きくなり、一件30万円〜100万円くらいになってきます。
難易度も相応に高いですが、金銭的リターン・技術的な成長ともに得られるものは多いと思うので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
本格的なWebサービス開発に部分的にジョイン
「毎週末と就業後、サービス開発にコミットする」ことがこの働き方となります。
ソフトウェア・Webサービスは「継続して開発」することが大事な時代になっています。
なのでこの形の副業をやる場合、単発というよりはある程度継続前提で契約を結ぶことが多いでしょう。キャッシュフローが安定するようになるので嬉しいポイントです。
しかし、リモートワークが主流のコミュニケーションとなり、かつ成長中のサービスはすごい速度で成長していくので難易度も高いです。
求められるスキルとしては、Web開発ならばHTML+CSSは当然として、バックエンドならRubyかPHPかJava、フロントエンドならJavaScriptに関する深い知識が必要になります。
受託と言うよりはチーム開発で開発を進めていくことも多いので、Gitの使い方・ソースコード管理のノウハウ、開発プロセスへの理解なども必要になってきます、
「自分は何をして、どういう基準で成果物の品質を測られるか」この基本を大事に、開発チームとのコミュニケーションを進めていきましょう。
単価としては、週2回のコミットなら30万〜40万あたりが相場でしょう。
スーパーエンジニアの中では50万以上稼ぐ話を聞くので、目の前の仕事をこなしつつ淡々とスキルを磨いていくのが良いと思います。
仕事をお願いされるまでのハードルが高いので、ポートフォリオは必ず作成。エンジニアの勉強会も積極的に参加して、人脈を形成していきましょう。
仕事を取るにはクラウドソーシングや人の紹介を活用
クラウドソーシング大手二社にまず登録
インターネット上でエンジニアリングの仕事を取るためには、まず2大手クラウドソーシングWebサービス、「クラウドワークス」「ランサーズ」に登録しましょう。
クラウドワークス
クラウドソーシングで上場している会社のサービスです。手数料は受注者が負担します。
ランサーズ
こちらは非上場企業ですが、サービス自体の知名度はクラウドワークスに負けるとも劣らず。手数料は発注者が負担します。
友人・知人に紹介を頼んでみよう
「エンジニアになりたいんだけどなんかそういう仕事ない?」
もしエンジニアの知人がいるのならまず訊いてみましょう。
あんま信用できないから外部のクラウドソーシングサイトには出していないけど、人足りなくて、あなただったら任せてみる、というケースがあるかもしれません。
実績を積んだら、Midworksで更に高単価の案件を
Midworksは「フリーランス」と「正社員」の良いとこ取りをした、 全く新しい働き方を提案するサービスです。
週2~3案件を持っており、正社員に適用されるような保険制度を自社で作ろうとしている転職エージェントです。
実績を積んだエンジニアなら、ここからさらに高単価の案件にチャレンジしていくと良いのではないでしょうか。
- 業界初の長期発注で社員並みの安定した生活
- 福利厚生や労使折半による、社員同等の安心感を
- 常駐単価を公開し、クリアで圧倒的に低いマージン率
- 週2~3の案件でパラレルワークを実現 ・フレキシブルな働き方を提供し、時間の制約からの開放 ・フリーランス特化ではなく、転職も含めたエンジニア専門の 総合的なキャリアコンサルタントならではの、 長期的な人生の充実を見据えたアドバイス、フォロー。
まとめ
本記事では、低リスクでエンジニアリングスキルを身につける手段の一つとして「副業」について掘り下げて説明しました。
- 正社員という立場を捨てずに副業としてプログラミングを学ぼう
- 副業とはいえ人と人の信頼関係が大切。コミュニケーションを一つずつ丁寧に
- LP制作、企業サイト制作、ツール開発、Webサービス開発など、スキルに応じた仕事がある
- 案件探しながらまずはクラウドソーシングサイト。