「働き方改革」というキーワードはこのブログを見ている人は全員知っているのではないでしょうか。
2018年6月29日、参院本議会で「働き方改革関連法案」(働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案)が可決されました。
政府がその影響力を持って副業・兼業の推進に動いてきたということです。
さて、エンジニアは全職業の中でもトップクラスに副業がやりやすい職業の一つです。
通信インフラの発達により、日本国内ほとんどどこにいてもインターネットを通してパソコン一台で仕事ができるからです。
ChatworkやSlackといったチャットツール、SkypeやGoogleハングアウトといったビデオチャットツールにより、離れていてもまるでオフィスに居るかのようにコミュニケーションが取れるようになりました。
本記事では、エンジニアが副業をすべき理由と、その具体的な方法4つについて説明していきたいと思います。
Contents
なぜエンジニアが副業をすべきなのか
収入が増える
「ふつうに会社に勤めていればふつうの暮らしができる」
そんな時代が終わりつつあります。
2016年、アベノミクス&トランプ相場により、日経平均は一時24000超えまで回復しました。初のバブル超えの好景気です。
しかし、労働者の平均年収はどうでしょう。
408万->414万->415万というふうに変化してきています。
この三年間だけ見ると上がっているように見えますが、平成9年度の467万円から徐々に、そして大幅に下がってきてこれです。
「景気は上がってるって上は言ってるけど生活実感ない」と言われるのも頷けます。
しかも、2019年には消費税8%->10%の増税が待ち構えています。
この環境と平均年収で、あなたは「結婚して子供を生み、家を買い、子供を大学に行かせる」いわゆる「ふつうの暮らし」を送れる自信がありますか?
もはや「ふつうの暮らし」をするには「副業をして本業の収入を補填する必要がある」時代がやってくるのではないでしょうか。
会社が傾いたときのリスクヘッジになる
「終身雇用制度・年功序列賃金の崩壊。大企業ももはや安泰ではない」と言われて久しいです。
シャープの鴻海への売却、東芝の主力事業である東芝メモリの売却、戦後最大の一兆円倒産となったタカタ…これらはすべて、数十年前かつて「ここに就職しておけば一生安泰」と言われた「東証一部上場企業」で起きたものです。
もし、あなたの勤めている会社が一ヶ月後倒産・売却してしまったら、そこまでは行かなくても、事業が不調でこのままだと給与が上がらない、さああなたはどうするでしょうか?
こういったときに副業をしておけば、他に収入源があるのですぐに会社を辞めるという決断をすることができますよね。(もちろん残って立て直す、というのも修羅の道だとは思いますが止めはしませんよ)
副業元に「もうちょっと手間割けるからお金増やして」と言って当面の生活費を安定させつつ、本業の再就職活動、ダメだったら副業先に正社員にしてくれと頼む、このような「他段階戦略」が取れます。
副業はあなたのキャリアプランを安定化させるのに役立ちます。
副業を通して人脈や信用を構築できる
副業から得られるものはお金だけではありません。人脈や信用も得ることができます。
自分の実力で仕事を獲得し、そして完成させることができれば、副業先の会社員から信用を得ることができますし、そこから次の仕事につなげることも期待できます。
仕事を通して得られる信用は、セミナーや異業種交流会などに行って得られる「薄い人脈」よりもずっと重みがあるものです。そこには「仕事を頼むとしっかり完遂させてくれる人」という信頼が付加されているからです。
一つの会社で働いていても、真面目に仕事をしていればその職場からの信頼は得られるでしょう。しかし、どうしても人間関係がそこで閉じてしまいがちで、「広く、質の濃い人脈」を作るのはなかなか難しいといえるでしょう。
手に職がついていると副業もやりやすい
エンジニアは「プログラミングを駆使して製品を作ることができる」というスキルセットを持っているので、副業案件を取りやすい傾向にあります。
仮に自分の仕事が与えられた書類にチェックを入れてコピーをとるだけの事務職だったら…?ゾッとしますよね。
副業案件を紹介する会社が増えてきた
副業が国によってフィーチャされ注目を集める中、副業案件特化のコデアルなど、副業案件を紹介する会社が増えてきました。
これにより、技術力はあるが営業力がないエンジニアでも副業案件を見つけることができるような仕組みが徐々にできてきています。
- 収入アップ
- 会社が傾いたときのリスクヘッジ
- エンジニアとしての幅広い信頼・信用の獲得
- 営業力なくても紹介会社使えばOK
エンジニアができる副業4選
プログラミングを教える
プログラミングをこれから学びたい人にプログラミングを教えるのがシンプルな副業のやり方の一つです。
個人で指導コースを作って収益化しても良いですし、プログラミングを教えるプログラミングスクールも増えているので、そこの講師として副業レベルでジョインするのも良いでしょう。
名選手、名監督にあらず。プログラミングができても指導力には優れていないケースがあります。
個人で開発を受託する
業界全体の深刻なエンジニアの不足により、会社側はもう猫の手も借りたい状況です。
数年ほど前であれば「個人は信用がないから」という理由で門前払いをされていたのですが、最近は普通に仕事を請けることができるような環境になっているようです。
仕事を募集するときには、ポートフォリオがあったほうが自分の実力を示しやすいので、副業を始めようかなと思ったらまず作っておきましょう。
Webサービスの開発
自分でWebサービスを作って収益化を狙う、というのもオススメです。
Ruby on RailsやLaravel,CakePHPといったフルスタックフレームワークが発展してきたおかげで、個人でWebサービスを作るハードルは確実に下がってきています。
Amazon Web Service(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)、Heroku,Netlifyといったクラウドプラットフォームが発達してきたことも追い風です。
ユーザーが集まる→課金する(あるいはアフィリエイトリンクを踏む)→収益発生という形になるのでどうしても収益化が遅いのが難点ですが、第1段階の「ユーザーが集まる」の時点で企業から買収の声がかかるようなケースもあるようです。
個人サービスが会社に買収されたケースです。ジラフが質問箱サービス「Peing-質問箱」を2日で買収、「いくらで買えますか?」の舞台裏とC向けサービスでグローバル展開を目指す理由
アフィリエイト・ブログで稼ぐ
インターネットを使って稼ぐ手段の王道とも呼ばれるものがアフィリエイトではないでしょうか。
サーバーを立てドメインを設定し、アクセス負荷対策をするといった技術力の他に、記事を書くライティング力が必要となるので、総合力での勝負となりそうです。
作ったブログのGoogleの評価が挙がるのが3ヶ月後とも言われており、最初は収益になりません。(SNSをうまく使えば話は別ですが…)
難易度は高いですが、一度書いた記事は資産となり、なにもしなくても継続してお金を生み出していけるので非常に魅力的な副業戦略といえるでしょう。
金融商品の自動売買で稼ぐ
不労所得を作る一つの方法として、株・FXなどの金融商品の自動売買スクリプトを組んで稼ぐという方法があります。
金融市場はグローバルな戦いなので、世界一流のトレーダーと自分のアルゴリズムで戦うことになります。当然リスクも伴いますが、レバレッジをうまくかければ莫大なリターンを得ることができます。
金融市場の予測というのはデータ・サイエンス界隈でもしばしばテーマに挙がるトピックなので、きちんと生き残ればデータサイエンス分野のスキルもついていることでしょう。
- プログラミング講師
- 個人で受注
- 自分のWebサービスの開発
- 金融商品の自動売買