最近のプログラミングスクールは就職支援サポートも充実しているところが多くなってきています。
プログラミングスキルを身につけるだけでなく、最初の就職先としてのIT企業を紹介してくれて、そこで実務経験を積むことができる、そんなルートが徐々に整備されてきています。
これほど恵まれた学習環境にありながら、エンジニアになれない人というのが一定数存在するのです。
彼らにはある共通した特徴があります。
あなたが万が一後述する3つの特徴に当てはまっていたなら、早急に自分を見直し、改善アクションを起こすべきです。
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エンジニアになれない人の特徴3つ
自分で勉強しない
プログラミングスクールのカリキュラムにおんぶにだっこ、与えられた課題をこなすだけ、家に帰ったらプログラミングスクールのことなんか忘れて友達と飲みに行こうか…
これでは、プログラミングスクールは「スキルアップの場」ではなくただの「レクリエーションの場」に堕ちてしまうでしょう。
例えば、大手予備校に通っているから東大に必ず合格するのでしょうか?
違いますよね。彼らが志望校に合格するのは、受験生自身の猛烈な努力があったからです。予備校の存在など、もともと必要なかったのかもしれません。
そう言わせるようにしてください。
「なんか自分で勉強してカリキュラムとか余裕で突破したわあの生徒」
「ぶっちゃけここに来なくても彼は一人でスキルが身につけられたんだろうな」
周りからこう言われるまで、自己学習を怠らず、ソースコードを書き続けてください。
スクールはあくまでサブ、トラブル解決するただの機能。そう言い切れるまでやりきってください。
もちろん最初は思ったようにプログラミングできないと思います。
でもそれは先人たちが皆通った道です。
めげずに自分の、自分だけの道を見つけてみてください。
「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功する者は皆努力している」(ベートーベン)
わからなかったことをわからないまま放置する
わからなかったことをわからないまま放置する悪癖がつくと、あなたの成長は一定レベル、それもかなり低いレベルで止まってしまいます。
自学中でも、エラーメッセージを検索画面に入れて検索する、基礎知識が足りてなければググって頭に入れる、など最大限できることをやり続けてください。
ドキュメントが英語で全く読めないなら、これから英語の勉強も並行してやってください。
そしてあなたの学習状況を確認しているメンターに必ず聞いてみてください。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥です。この言葉をよく覚えておいてください。
上達しないのをプログラミングスクールのせいにする
自分が上達していないのを「カリキュラムが悪い」「Railsはオワコン」というふうにプログラミングスクールのせいにするような「他責思考」ではいつまで経っても自分のスキルを伸ばすことはできません。意外とこういう人、います。
あまつさえ、こういったマインドセットを持った人は「どこそこのプログラミングスクールは全然教えてくれなかった、稼げなかった詐欺だ金返せ」と、クレーマー化する傾向にあります。
そういったマインドを持った人がプログラミングはおろか、社会でうまくやっていけるかというと、答えはNoですよね。
プログラミングスクールは予備校のようなもの
大学受験などを前述の例で引き合いに出させていただきましたが、本当にプログラミングスクールというのは「予備校」のようなものと思って通うことが必要だと思います。
予備校はもちろんサポートの授業を展開してくれますが、あなたが志望校に合格しない(エンジニアになれない)場合でも、
その賠償をすることはしませんよね。
学費が返ってきたりすることはないわけです。
それで詐欺塾とか言ったりしません。
原因は単に自分が勉強しなかったから以外にありません。
高校生のときは受け入れられていたのに、なぜ社会人にもなってプログラミングスクールを悪質な情報商材呼ばわりする人が増えてしまうのでしょうか。
そういう人を見ると数年間で何があったのか気になりますが、普通に悲しい気持ちになります。
プログラミングに才能や地頭は必要ない
最後に理解していただきたいのは、
「エンジニアとして働けるレベルのプログラミングを覚えるのに才能や地頭といった要素は一切関係がない」
という事実です。
そもそも、「地頭」「才能」ってなんでしょうか?
とても定義があいまいで、都合のいいように使われる単語だと思いませんか?
暗算が早ければ地頭が良いのでしょうか?
IQが高ければ地頭が良いのでしょうか?
理系で数学ができることが才能があるのでしょうか?
大学でコンピュータ・サイエンスを学んでいることが才能があるのでしょうか?
あなたは暗算が早い人、IQが高い人、理系で数学ができる人、コンピュータ・サイエンスを学んでいる人がそれまでどれだけ努力を積み重ねてきたのか想像したことはありますか?
「才能」「地頭」これらの単語は自分ができない理由を考えることを放棄するのに便利な「思考停止ワード」です。
自分がプログラミングを習得できなかったのは、生まれつき才能に恵まれなかったからだ。
稼いでいる人は違う星のもとに生まれている。自分なんかとは格が違う。
確かにそう思ってしまえば、あなたの目の前で動かないコードから目を逸らすことができますね。
でも、そんな考えをした瞬間にあなたの成長は止まってしまいます。
そういった思考をする人は、エンジニア以外の職業でも良い結果は出せないと思います。
IT業界のトップレベル、例えばWindowsを作ったビル・ゲイツや、Linuxを作ったリーナス・トーバルズの領域に到達するには、確かに才能のようなものが関係してくるのかもしれません。
ですが、いちエンジニアとしてプログラミングを仕事にしたい、といったレベルで、才能の有無なんてものを議論するなんて馬鹿馬鹿しいと思いませんか?そんな、言ってしまえば低レベルの争いでね、才能なんて努力でいくらでも補完できるじゃないですか。
足りないのは才能でも地頭ではなく、「あなたの勉強量」です。
甘えを捨ててください。そして目の前のコードに向き合ってください。