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エンジニア視点から見るベンチャー就職のメリット・デメリット

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エンジニアをこれから目指す人は、大企業とベンチャーのどちらを選ぶべきなのでしょうか?大企業には大企業の、ベンチャーにはベンチャーのメリット・デメリットが存在します。

今回は、ベンチャー企業にポイントをあてて、そのメリット・デメリットについて考察していくことにします。

もちろんこのメリット・デメリットに当てはまらないベンチャー企業もありますが、まずは傾向としてこのような傾向にある、ということを理解していただければ、会社選びをするときの大まかな指針として使えると考えています。

Contents

ベンチャー企業のメリット

機動力の高い開発プロセスを身につけられる

ベンチャー企業で求められるものは何をさておき、事業の急成長です。

「これから伸びるマーケットを選択し、競合が現れる前にそのマーケットを独占する」というのがベンチャー企業の経営戦略の一つです。競合が現れる前にユーザー・ニーズを分析し、実装してリリース、結果を見て柔軟に仕様を変更して再リリース…を繰り返すことになります。

大企業のSIerが使う「ウォーターフォール開発」では、めまぐるしく変化するビジネス環境に対応できません。「仕様書がなくてもコードを書ける」レベルのエンジニアでないと成果を出すことは難しいでしょう。

この機動力の高い開発は、ユーザーの反応を読む力、データを読む力、チームとのコミュニケーションなど広い範囲の力が求められるものであるかわりに、得られる経験値は非常に高いです。ぜひやりきってください。

未経験からでも自分の情報発信次第で就職できるチャンスがある

スタートアップやベンチャーの社長は情報発信手段としてSNSを利用することが多いです。

未経験からでもSNSで社長クラスとつながり、プログラミングの学習成果を発信していれば、DMでアポを取って書類選考なしでいきなり採用、という場合もあります。(実際に何件か実例を見てきました)

ちょっと極端な例を出してしまいましたが、いずれにせよ未経験からエンジニアになるためには「情報発信」は重要な要素の一つとなってきますので、怠らないようにしたいところです。もちろん、ちゃんと勉強していることが前提ですよ。

入社初期から裁量のある仕事が任せられる

ベンチャー企業では慢性的に人手不足のため、現場から人を剥がして新人教育に専念する、というのは現実的ではありません。(それが合理的なケースは多々ありますが、無い袖は振れないのです。。。)

配属初日、最初は小さなタスクからかな…と思いきや直前までメインエンジニアがやってきたドデカイ機能の引き継ぎ、というのは日常茶飯事です。

また、大企業と比べてベンチャーはプログラマの裁量が広いです。

SEから降りてきた詳細設計書の通りにコーディングするPGではなく、他の開発メンバーと

  • 今から実装する機能は、ユーザーの要望を満たしているだろうか?
  • フル実装10日、モックレベルであれば3日で出せるがどちらを選択する?
  • どのくらいの応答速度があればユーザーは不快に思わないだろうか?

このようなことを相談しつつ、自分でコードを書いてユーザーにデリバリーすることが職務です。

無理やり比較するならば、SIerでのSEとPGが一緒になったような職域を、ベンチャー企業のエンジニアは任されます。

活躍次第ではストックオプションから億単位の資産を形成できる

上場を目指すベンチャーにジョインすると、ストックオプションというものが給与の他にもらえる場合があります。

ストックオプションとは?ストックオプションのメリット・デメリットという記事がわかりやすかったので一時引用します。

ストックオプションとは、会社が従業員や取締役に対して、会社の株式を予め定めた価額(権利行使価額)で将来取得する権利を付与するインセンティブ制度です。
ストックオプションを付与された社員は、会社の株価が上昇した際にストックオプションによって優遇された価額で、定められた数量の株式を取得し、売却することができます。市場での株価との差額が、株式を取得した社員にとっての利益になります。社員は株価が上がれば上がるほど利益が大きくなるので、株価を上げる為に一生懸命働き、それが会社や株主にとっての利益となる、というのがストックオプションの仕組みです。

例えば、現在の株価が1株500円である時に、企業が取締役や従業員に対して「今後4年間であればいつでも500円で1000株まで当社の株を買っても良いですよ」というストックオプションを付与するケースを考えてみましょう。もし、取締役や従業員が頑張ることで会社の業績が伸び、株価が1000円に上がったとすれば、ストックオプションを付与された取締役や従業員は、1000円の価値がある株を500円で買える訳ですから、権利行使してすぐに売却すれば1株あたり500円の利益が上がり、1000株であれば50万円の収入を得る事が出来るのです。もちろん、購入した株式をそのまま資産として保有し続けることもできます。反対に、業績が悪くなってしまい、株価が下がってしまった場合はストックオプションの権利を行使しなければ、株式を購入したことにはなりませので、ストックオプションを付与された取締役や従業員がそれだけで損をするということはありません。

例えば、あなたのベンチャーが時価総額100億で上場するとしましょう。もしあなたが1%のストックオプションを持っていれば、1億ポンとあなたの資産が増えることになります。上場しているので全部売却して現金に変えれば、1億円ですね。ストックオプションを使うことにより、サラリーマンエンジニアであっても億単位のリターンを期待できるのが上場を目指すベンチャーに就職するメリットの一つです。

話を簡単にするため行使条件や税金などの考慮を一旦無視しました。

私服勤務が認められやすい

ベンチャーでは私服勤務・フレックスが認められやすい傾向にあります。(全部の会社じゃないですよ!)

「絶対スーツ嫌だ!」という方はベンチャー企業でのエンジニア就職を目指してみると良いのではないでしょうか。

都心の満員電車も10:30帯であればだいぶ緩和されていますし、フレックスだとうれしいですね。

ベンチャー企業のメリットまとめ

・機動力の高い開発プロセス

・SNSなどで未経験就職できる

・いきなり裁量のある仕事

・ストックオプションでワンチャンス億

・私服勤務可能

ベンチャー企業のデメリット

ベースの待遇が大企業と比べて見劣りする

大企業と比べて基本給はやや低めになってしまいます。大企業では「出て当たり前」と思われるかもしれませんが、ボーナスがない会社も珍しくありません

独身ならともかく、30代、あるいは既婚者の方にはリスクが高い選択となってしまうのは否定できません。

給与以外の福利厚生もどうしても見劣りする傾向にあります。年次有給休暇や育児休暇、厚生年金への加入といった法的にマストな制度は保障されますが、社宅や出張手当、家族手当のようなオプショナルな福利厚生は期待できません

研修制度や教育体系が整っていない可能性が高い

立ち上げたばかりのスタートアップや急成長しているベンチャーではどうしても研修や社内教育制度が整っていない場合が多く、簡単な仕事の説明だけうけて後は即戦力として実戦投入されるケースが多いです。

座学より実務のほうがいいぜ!という人は一定数いるのですが、体系的な学習をやっていたら抜けるはずのない知識が抜けている、「オレオレ流スキル」が身についてしまうリスクもありますね。(余談ですが、これはプログラミングの独学でも同じようなリスクがあります)

大企業に比べると長時間労働になりがち

ベンチャーは大企業のようなブランドや儲かる仕組みをまだ持っておらず、これから頭と力を駆使してそれを作っていかなければなりません。必然的に長時間労働になってしまいます。

上場に向けた労務コンプライアンスの強化が始まってからはマシにはなるでしょうが、そういうフェーズでないベンチャーだとそもそも労務管理という役職が存在しないのではないのでしょうか?

特に家庭をお持ちの方は、強い信念を持って定時帰りを行ったほうが良いかもしれません。

万一職場にミスマッチだった場合、辞める以外の選択肢がなくなる

大企業では「どうしても上司と反りが合わない」、「周囲とうまくやっていけない」場合、退職を検討する前に異動・配置換えを検討することが一般的です。

リソースが豊富にあるので、退職というリスクのある選択をしなくても環境をある程度選べるようになっているんですね。また、企業によっては仕事の属人化を避けるため、定期的に部署異動を行う仕組みになっているところもあります。

しかしながら、ベンチャーではリソースがなく、「現場=会社」なので、万が一自分が適応できなかった場合、基本的に退職するしか方法がなくなってしまいます。

ベンチャー企業のデメリットまとめ

・給料安い

・基本OJTのみ

・ハードワーク

・ミスマッチリスク高

ベンチャー企業にはこんな人がオススメ

  • スピード感のある開発でガンガン成長したい!
  • 座学より実践のほうが絶対技術身につく!
  • 給与は自分で掴み取るもの
  • スーツ絶対イヤだ
  • ストックオプションで億狙い

こういった点にあてはまるにとっては、ベンチャーでエンジニアになるのが適したキャリアプランなのではないでしょうか。

最近ではベンチャーでもきちんと出資を正しく受けていれば「あの会社夜逃げした」「いきなり給与が払われなくなった」「いきなり倒産した」のような話を聞く機会は少なくなってきています。あまり身構えず、気軽にチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。

ITベンチャー転職なら転職エージェントを活用せよ

ここまでITベンチャーのメリット・デメリットについて説明してきました。

それらをすべて理解した上で、ITベンチャーに就職したい!という場合はどうしたら良いのでしょうか。

ベンチャーは大企業より認知度が少なく、多額の高額費用を要求する新卒採用には積極的ではありません。

つまり、普通の「シューカツ」と同じ方法ではあなたの望んだベンチャーにはたどり着けないかもしれません。

そこで必要になってくるのが、IT転職に強い転職エージェントです。

おすすめはワークポートですね。



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まとめ

ベンチャー就職を考えるなら
  • リソースが少ない状況で「なんでもやる」ことで成長機会を最大化させよう
  • ストックオプション獲得で将来への経済的リターンが上昇!
  • 私服勤務OK
  • ベース給与はダウンするところが多いが、実力主義でかけあがれ
  • 研修はないかも、いきなり現場に出てもなんとかできるよう力をつけておこう
  • 優良ベンチャー探しは転職エージェント