近年、「エンジニアの人手が日本全体で不足している」という社会状況もあり、「今までプログラミングを学んでいなかったけど、これから勉強して未経験からエンジニアを目指したい!」という人が増えてきています。
さて、現在プログラミング言語は数多くありますが、未経験者がエンジニアを目指すために学ぶ言語としておすすめの言語は何でしょうか?
結論から言うと、「未経験だけどこれからエンジニアを目指したい!」という人には、Pythonがおすすめです。
プログラミングの世界的Q&Aサイト「StackOverFlow」では、「求められているプログラミング言語ランキング」としてはPythonが一位につけています。
それでは、Pythonの特徴を見ていきましょう。
文法がわかりやすく、シンプルで学びやすい
Pythonは効率よく、すばやく開発を行えるように設計された汎用プログラミング言語です。
Pythonは、「文法がシンプルであり覚えやすい」という特徴があります。まずは変数、条件分岐、繰り返しを覚えることで自分のプログラムを動かすことができるようになります。
C言語などで初心者最大の難関と言われる「ポインタの取り扱い」などは、すべてPython内部で処理してくれるので、初心者の段階では必ずしも理解する必要はありません。
もちろん、コンピュータ・サイエンスをまるで理解しようとせずに職業エンジニアとして生き残ることは難しいですが、学習が進み、初級者〜中級者になるにつれて、段階的に内部のことも学んでいけばよいのです。
無料で実行・学習できる環境が整っている
一昔前はプログラミングの実行環境を揃えるのに数万〜数十万単位の初期投資が必要な時代がありましたが、最近は数多くのプログラミングの実行環境を無料で整えることができるようになっています。
Pythonは無料で利用できるオープンソース言語であり、Pythonを動かす環境や、ソースコードを記述するのに利用するエディタなども無料で揃えることができます。
例えば、paiza.ioではオンラインでPythonのソースコードを実行できる環境が提供されています。
MacではPythonは最初からインストールされているので、環境構築という面倒なプロセスを経ずとも、いきなりコードを動かして勉強し始めることができます。
Macにプリインストールされているpythonはバージョン2系なので、3系を使用する場合にはインストール作業が必要になります。
コーディングにはAtomやVisualStudioCodeなど、高機能なエディタを無料で利用することができます。
また、ツール・エディタだけでなく、学習用の教材としてもProgateなどといったオンライン教材がインターネット上で無料で利用できるため、初学者が学びやすい環境が整っていると言えます。
ライブラリのソースコードやドキュメントもインターネット上で公開されていることが多いので、ドキュメントやソースコードを読むスキルを身につけることで、インターネット上の情報だけで初心者から上級者まで自分の努力次第でどんどん高いレベルを目指すことができます。
インターネット上のドキュメントは英語で公開されているものが多いので、高いレベルのエンジニアを目指す人は英語も併せて勉強しておくと良いでしょう。
機械学習・IoT・Web開発のフレームワークが充実しており、高収入での就職・転職が見込める
IT業界の慢性的な人材不足に加え、機械学習やIoTに精通した人材というのは極めて市場価値が高く、専門性を磨き上げることで高収入での就職・転職を狙うことができます。
さらに、Pythonは近年注目を集めている技術である機械学習に対応したライブラリが豊富に揃っているだけでなく、Webアプリケーションの開発にも使用することができます。
なので、Pythonを覚えるだけで、機械学習・Web開発両方に対応する基礎を身につけることができるようになります。
IT業界は変化の激しい業界ですが、「変化しやすいが今ホットな技術」と「地味ではあるが、何年も求め続けられる技術」を見極めることで、時代に振り回されないスキルを身につけることができます。
専門性をとことん突き詰めるキャリアと、横に手広く構えるキャリアの両方を検討することができるのも、Pythonがおすすめされる理由の一つです。
Web開発のフレームワークとしては、「Flask」や「Django」といったものがよく使われています。
未経験からエンジニアを目指すなら、Pythonをまず選択肢に入れてみよう