人気上昇中のJavaScriptフレームワーク！Vue.jsの入門まとめ【初心者にもおすすめ】

IT業界は新しい技術が日々登場していますが、特に流れが早いのが「JavaScriptフレームワーク」まわりの開発スピードです。

JavaScriptに型がつけられるということで大規模開発に向いているTypeScript、ブラウザ側が対応してない言語仕様でもいち早く取り込むことができるWebpackといったツールを中心に、Facebook社が開発したReact.jsや、Google社が開発したAngularJS、そしてWeb制作で根強い人気を誇り、未だに更新されつづけているjQueryなど、まさに「フレームワーク戦国時代」となっています。

今回はそんな中で、ここ数年で一気にシェアを伸ばし、使いやすさととっつきやすさに定評があるJavaScriptフレームワーク「Vue.js」について解説していきたいと思います。

Vue.jsとは？

Vue (発音は / v j u ː / 、 view と同様）はユーザーインターフェイスを構築するためのプログレッシブフレームワークです。他の一枚板(モノリシック: monolithic)なフレームワークとは異なり、Vue は少しずつ適用していけるように設計されています。中核となるライブラリは view 層だけに焦点を当てています。そのため、使い始めるのも、他のライブラリや既存のプロジェクトに統合するのも、とても簡単です。また、モダンなツールやサポートライブラリと併用することで、洗練されたシングルページアプリケーションの開発も可能です。（引用：Vue.js公式ドキュメント）

Vue.jsは、中国人開発者Evan Youによって開発されたJavaScriptのフレームワークです。

• 親しみやすい
• 融通が利く
• 高性能

の3つのコンセプトを大事にしています。コード量が少なくシンプルに書け、可読性が高いので最近人気が急上昇しています。

今、Vue.jsを学ぶ3つのメリット

Vue.jsを使いこなせるフロントエンドエンジニアの市場価値は急上昇しています。

スタートアップ・ベンチャー企業でも採用事例が増えている

Vue.jsは小さく試しながら動かすことができるので、市場のニーズに迅速に適応する必要があり、開発スピードが求められるスタートアップ企業やベンチャー企業でのプロダクトで採用される事例が増えてきています。

発展形として追加でモジュールをインストールすることで、低コストでプロダクトを拡大することができます。

追加モジュールの例としては、例えばVuexでの状態管理、Nuxt.jsでのサーバーサイドレンダリングを活かしたSEO（検索エンジン最適化）、Element UIを使った使いやすいUIコンポーネントの導入などが挙げられます。

事業立ち上げ初期に求められるプロトタイプの作成から、各種ライブラリを用いたスケーラブルな開発までカバーできる人材はスタートアップでも活躍できる期待値が高いといえますね。

Vue.js自体が数年前にリリースされたばかりのフレームワークなので使いこなせる人が少なく、若手でもチャンスがあり、学習を集中させればベテランのエンジニアとも差別化を狙える領域といえます。需要に対して供給が追いついていない状態ですね。

あなたがもしフロントエンドエンジニアとしてスタートアップ企業で働くことを考えているなら、Vue.jsはぜひ勉強しておくべきでしょう。

個人のサービス開発で使いやすい

「フレームワークは大きなプロダクトで使用するもの」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、Vue.jsは小さく始められることができます。

コード量が少なくシンプルに書けるので、その特性上、「自分でちょっとWebサービスを作ってみる」ことにも適していると言えます。

最近はnetlifyやherokuといったPaaSを使うことで、金銭的にも低コストでWebサービスを公開できるようになってきました。

なので自分が実現したいと思ったサービスはどんどんローンチしていくといいですね。

jQueryをメインに使ったWeb制作からでも無理なく覚えられる

Webシステムというよりちょっとライトな感じの「ランディングページ制作」、「コーポレートサイト制作」では、主にjQueryのライブラリを使用してWebサイトにちょっとした動きをつけることが多いと思います。

ReactやAngularJSはjQueryと統合させるのに手間がかかります。Reactなら仮想DOMやレンダリングツリーに関する知識、AngularならTypeScriptやWebpackに関する知識が求められます。

一方、Vue.jsは比較的少ないコストで統合することができます。

Web制作のコーダーからフロントエンドエンジニアに難なくステップアップしたいときに、Vue.jsは最もおすすめできる選択肢の一つです。

Vue.jsを学ぶ3つの勉強法

公式ドキュメントを読んで動かしてみる

Vue.jsは、日本語の公式ドキュメントがインターネット上に公開されていて誰でも無料で見ることができます。

HTML+CSS+JavaScriptの簡単な知識があることが前提になりますが、まずはこの公式ガイドを読んで、手元で簡単なコードを書いてブラウザ上で動くことを確認してみると良いでしょう。

Vue.jsはOSS(オープンソースソフトウェア)なので、Github上にソースコードも公開されています。

余力がある方はこちらも読み込んでいくと良いでしょう。OSSのソースコードを読む週間をつけると、エンジニアとしての成長速度は飛躍的に上がります。

技術書・Kindle本を使って勉強するのにおすすめの書籍5選

少し前まではVue.jsの技術書は出版されておらず、学ぶには公式ドキュメントを読むか、ソースコードを読んでいくしか方法がない状況でした。

しかし、最近のVue.jsの人気上昇に伴い、日本語で書かれた技術書も数多く出版されてきています。

以下に紹介する書籍はすべて、紙だけでなくKindleの電子書籍版も販売されているので、「紙の本はかさばるし、重くて持ち運びにくい！」といった方には電子書籍版の購入をおすすめします。

基礎から学ぶ Vue.js

Vue.js初心者におすすめの書籍がこれです。

初心者向きといっても内容は濃く、ルーティングやVuexを使った発展的な状態管理まで取り扱っているため、やりきることで確かな実力を身につけることができます。

「Vue.js が楽しい! 」ウェブフロントエンド界隈でこの言葉を耳にすることが増えました。

フロントエンドを取り巻く技術の発展によって、フロントエンドの役割は増え、フレームワークもより身近なものになっています。 この本では「Vue.js ってなに?」「フレームワークってなに?」という基礎概念と導入から、プロダクトに役立つ情報までを、体系的に解説しています。
これから JavaScript のフレームワークを始める方にはもちろん、すでに Vue.js をお使いの方が基礎を学ぶにも最適な1冊です。 チュートリアルや実例集盛りだくさんのサポートページも公開しており、書籍と合わせてお読みいただけます。

 

動かして学ぶ！Vue.js開発入門

 

Vue.jsの基本機能を押さえたサンプルを元に、Webアプリ開発手法を学ぶことができます。
具体的には、ニーズの高い、データバインディング、イベント、ライブラリの利用、コンポーネントなど
開発の現場でニーズの高いトピックを中心に解説。
さらに現在、主流になりつつあるSPAの作成に役立つポイントも盛り込みます。

Vue.js & Nuxt.js超入門

 

Vue.jsとNuxt.jsを使ってWebアプリケーションを作る方法を解説した書籍です。いま話題のフレームワークを触ってみたい人、Webアプリケーションを作ってみたい人などに向け、サンプルを作って動かしながら学ぶ本です。開発の手順と「いま何をしているのか?」「いま覚えておけば良いことは何か?」がわかるよう段階的に説明していきます。Vue.jsから学びはじめ、その流れでNuxt.jsへ解説をつなげることで、より理解が進む構成になっています。

Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで

 

Vue.js入門書の決定版! 初歩から実践までわかる! 

Vue.jsを初歩から実践まで徹底的に解説。
使いやすくかつ、プロダクションでも活躍するVue.jsをVue.jsコントリビューターの著者らが解説する
一番わかりやすい入門書です。
小規模な適用例やjQueryからの移行サンプルに加え、大規模開発を想定したアプリケーション開発も体験できます。
Vue.jsはGitHubで2017年最も人気のあったJavaScriptフレームワークに選ばれるなど大注目の技術です。

Nuxt.jsビギナーズガイド―Vue.js ベースのフレームワークによるシングルページアプリケーション開発

こちらはある程度Vue.jsの開発に慣れてきた人向けです。

本書では、Nuxt.jsについて概要や基本的な使い方からはじめ、最終的に中規模以上の開発を想定して、一からアプリケーションが開発できる状態をゴールとし、Nuxt.jsの知識とノウハウを解説しています。

Universal Application、Progressive Web Applicationなど、これからのWebにとって当たり前となる技術が詰まった、これからのWebを作る可能性を秘めているフレームワークNuxt.jsを体験してみよう!

プログラミングスクールなら「Tech Boost」がVue.jsに対応

Vue.jsは最近急激に成長してきたJavaScriptフレームワークなので、Vue.jsを教えられるプログラミングスクールは少ないのが現状です。

TechBoostは、エンジニアに特化したキャリアサービスを展開しているBranding Engineerが運営している、Vue.jsに対応したカリキュラムを展開している数少ないプログラミングスクールの一つです。

現役エンジニアのオンライン・メンタリングを受けながら、わからないところは適宜質問しつつ学習を進めることができます。

Vue.jsはJavaScriptフレームワークなので、HTMLやCSS、JavaScriptの基礎といった知識が必要になってきますが、Web開発の基礎からまるっとサポートしてくれるのがプログラミングスクールの強みです。

全くゼロからの独学では「ノウハウの断片を拾っていくだけで、体系的な知識が身につかない」状態に陥ってしまうことも考えられるので、現役エンジニアの活きた知識をインプットできるというのは非常に価値のあることです。

同社はエンジニアの転職マッチングサービス「Tech Stars」やエンジニアの独立支援サービス「Midworks」など エンジニアの人材領域に特化した人材紹介サービスを運営しています。

なのでスキル面のサポートだけでなく就職支援もついているため、スクールカリキュラム終了後すぐにエンジニアとしての就職も可能です。

異業種からの転職や、自分で作ったアプリを使っての起業などの事例もあるようです。（もちろん本人の努力が一番大事ですが）

Tech Boostは無料カウンセリングを実施しているので、まずは自分が目指す方向性について相談してみるのも良いでしょう。開発現場最前線で活躍している現役エンジニアが相談に乗ってくれるはずです。

Tech Boostへの無料体験申し込みはこちらから

まとめ