資格

IT系の資格にはどんなものがある?就職に有効な資格はあるの?

「IT企業に就職を目指すにあたり、取っておくべき資格ってあるんだろうか…?」

現在、国家資格とそれぞれのソフトウェアメーカーが独自に認定する資格があります。

国家試験としては以下の区分があります。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • 高度専門技術者(ITストラテジストなど。一旦このくくり)

独自資格としてはいろいろなものがありますが、例えば

  • Microsoft MOS検定
  • Oracleマスター
  • CCIE

などがあります。

最初に注意しておきたいところ

おそらくたくさんの人が誤解しているのではないかと思いますが、IT系の資格には業務独占資格は一つもありません。

つまり、これらの資格がなくても実務を行うことは十分可能です。特に中小企業・ベンチャーであれば、聞かれすらしない場合がほとんどでしょう。

逆に官公庁の案件では、入札要件に「応用情報○○人以上」「基本情報○○人以上」といった条件が課されてしまうことがあるそうです。官公庁案件をするような会社に就職したいならば、資格を持っていると就職・転職のときに有利になり、さらに資格手当を出すなどの厚遇が期待できます。

メーカー系の資格は、高いランクのものをとっておくと年収にかなり反映されそうです。

例えばCCIE(ネットワーク系最高峰)の年収は平均年収.jpだとかなり高い数値になっています。

Oracle系最高峰、Oracle Master Platinumも年収1000万以上確定といわれています。もちろん、合格するまでの道のりは決して楽ではないですが…

さて、これからの解説は国家資格である「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」「高度技術者」に限定して進めていくことにします。ベンダー系の資格はまた別の機会に集中的に取り上げます。

ITパスポート

ITパスポートとは、平成21年4月から新たに情報処理技術者試験に追加された、情報に関する国家試験の一つです。

試験名の中の「IT」とは、Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)の略語で、読んだまま日本語では情報技術と訳されます。コンピュータやデータ通信に関する技術を総称する用語です。

この「ITパスポート」という試験名称は、旅券のパスポートのように、「国が、合格者に対して、情報化社会に積極的に関わっていける存在であることを証明する」というようなことを意図してつけられたのではないかといわれています

国家試験であるITパスポート試験に出題される問題には、国が合格者に求めるIT知識レベルの指針(どのレベルに達すればパスポートを発行可能か)が随時反映されていくはずですので、まさに国が保証する「情報化社会へのパスポート」と言えます。

とはいえ、あくまで情報化社会へのパスポートであってIT企業へのパスポートではないので、難易度は低い分類に入ります。

この試験のみ、オンラインで試験を受けることができます。

しかし、この資格を取ったからといって就職が有利になることはないでしょう。

基本情報技術者

基本情報技術者の対象者像は試験要綱によれば「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」というように記載されています。

その名前の通り、主にプログラマー・システムエンジニアなどのIT職に従事する人、あるいはこれから従事しようとする人達を対象とした試験です。試験ではIT業界で働くために必要な基本的知識を持っているか、情報処理に必要な論理的な考え方はできるかどうかなどを試される問題が出題されます。

また経営やマネジメントについてもある程度の知識が問われるため、試験勉強を通して全般的なIT力の向上が望めます。

合格率は22〜35%まで年によってばらつきが大きいですが、半分以上の人が落ちてしまう試験となります。

応用情報技術者

応用情報技術者の試験要綱には対象像として、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」というように記載されています。

基本情報技術者がITの基本的知識・技能を有するかを問う試験であり、主に学生や新人を対象にしていたことに対して、応用情報技術者ではある程度の業務経験を積み、IT技術や企業活動に対するに関する深い知識を持つに至った者を対象としてます。

受験者の平均年齢29~30才であることからも、業務経験5~6年ほどの中堅のプログラマーやシステムエンジニアが受験者の中心であることがわかります。

合格率は20%水準(年によって変動)となかなかの数字です。一般的には「難関資格」と言われるカテゴリーに入ります。

高度専門技術者

実際は一括りにするべきではないのですが、

  • ITストラテジスト
  • システムアーキテクト
  • プロジェクトマネージャ
  • ネットワークスペシャリスト
  • データベーススペシャリスト
  • エンベデッドシステムスペシャリスト
  • ITサービスマネージャ
  • システム監査技術者

の8種の資格が「高度」資格と言われるようです。

合格率は各試験によりまちまちですが、10%台前半を推移しており、かなり難易度の高い資格と言えます。

結局これらを取得するメリットはあるのか?

先述したように、官公庁の案件などでは有資格者の人数を指定して案件の入札がはいる場合があるため、企業としては有資格者は手放したくない状態です。ですので、就職後に資格手当がもらえたりするケースはあります。

ただしBtoCのベンチャーなどでは資格そのものが実務に影響することはほぼないと言って良いです。面接の段階で「オッ、頑張ったんだね」くらいの加点はもらえるかもしれませんが。

しかし、基本情報や応用情報の午後問題は実際のシステム開発で遭遇するケース問題が多く、これをしっかり正解する自分の知識をメンテナンスするのに役立ちます。

時間があれば力試しの意味も兼ねてぜひ挑戦してみると良いのではないでしょうか。